「本当はセシルのこと……どう思っていたの?」
十七歳で最年少弁魔士となった須藤聖知(すどうせしる)は、
「バタフライ法律事務所」の所員たちとボストンへ研修旅行に出かけていた。
上司の計らいで穂樽夏菜(ほたるなつな)と共にカナダの実家へ帰るセシルだったが、
部屋に飾ってあった一枚の懐かしい写真を見つける。
一緒に写っている男の子の名は小田青空(おだあくあ)。
日本の小学校に転入してきた時に出会い仲良くなったが、今ではもう会うことすら叶わない。
彼の名を小さく呟き、セシルは幼い日のことをゆっくりと思い出していく―――。
セシルの淡い初恋や家族愛を描き、
セシルの秘密に迫ったノベル版完全オリジナルストーリー。